ライトガイドの試作について
樹脂製品の試作としては、試作金型による射出成形品の製作や、3Dプリンターを使用する方法もあります。
しかし、どちらの方法も光学部品であるライトガイドの試作としては、出来映えに限界があります。
弊社は、透明樹脂専門のライトガイドメーカーとして主に切削加工を用いた試作をしております。
当社の切削試作の特徴
弊社は従来、基本的には試作レスでの開発を進めておりますが、お客様から試作のご要望を頂くことがございます。
ライトガイドとしての光学性能評価や検証のための試作として単に形状を製作するだけではなく、設計から加工、光学検証、量産成立性までを一体として見据えた取り組みに力を入れています。
設計→ 切削加工→ 表面加工→ 光学測定→ 設計へのフィードバック、を行い、設計と現品での光学特性の乖離を最小限に抑えることができます。
設計
お客様の要求仕様やコンセプトに基づいて、形状設計と光学シミュレーションを行います。
切削で加工可能な形状と、量産金型で生産可能な形状とは違いがありますので、その違いに留意して設計を進めます。
また、光学特性を実現するためのプリズムやシボ(ブラスト加工)なども、適切にご提案致します。
切削加工
- ■最大加工領域
L600mm × W200mm x H250mm - ■最小隅R
0.05mmの実績有り - ■材料
PMMA、PC、拡散材入り材料など一般材量産成形材と
同一材料でのブロック製作、切削もご相談下さい - ■表面処理
特注マシンによる再現性のあるブラスト加工や磨き - ■設備
超精密マシニングセンター
光学測定
周辺部品の有無などにもよりますが、試作品は可能な限り、量産品と同じ条件で光学測定を行います。
試作品の光学測定結果を基に設計に修正を反映して工期を短縮します。
また、シミュレーションと試作で、データでは同じ光学特性が得られても、イメージと実際の見た目にギャップが生じることがあります。
試作を光らせて見ることで、早期にギャップを解消できることもございます。
右図は、切削加工品と量産金型による射出成形品の照度比較の一例です。
製品によっては、同レベルの光学特性を出すことができます。
※量産品と、その3Dデータを元に制作した切削加工品との比較です。
アクリル、ポリカーボネートの試作実績
自社工場で製作した試作品の一例です。
透明樹脂へのブラスト加工や拡散剤入り樹脂の加工なども含めて、量産品に近いかたちで製作します。
※ライトガイドは切削、ケースは3Dプリンターで製作
切削加工の試作に関するお問い合わせ
当社では展示品などの一品物や、小ロット製品の製造も承っております。
また、ライトガイド以外の用途での透明樹脂切削加工についても、お気軽にお問合せ下さい。
透明樹脂の試作に関するお問い合わせはこちら。