サブミニチュアランプ(SML)の大きさと通称
当社では、T型(管型)の小型真空電球を「サブミニチュアランプ(Sub-Miniature-Lamp=通称SML)」と呼んでおり、大きさ(ランプの径)は2.3~7.0㎜になります。
SMLは、ガラスバルブの大きさ(径)から、T-1、T-1 ¼ 等と通称されています。
T-1は1/8inch(8分の1インチ)を表し、それぞれの大きさは以下のような計算式より求められます。
(例)
T-1 = 1/8inch = 25.4㎜ x 1/8 = 3.175㎜→バルブ径3.05㎜の通称
T-1 ¼ = 1/8inch x 5/4 = 25.4㎜ x 1/8 x 5/4 ≒ 3.969㎜→バルブ径4.1㎜の通称
通称と大きさの関係は以下の通りです。
サブミニチュアランプ(SML)を構成する部材
SMLを構成する主な部材は、①ワイヤーターミナル(Wire Terminal)、②ベース/口金、③シリコンキャップ(Silicone Rubber Boots)の3つになります。
フィラメントの種類と形状
当社で製造するSMLのフィラメントの形状はJIS C 7711(タングステン電球フィラメント継線形式の表し方 )に基づいています。
ガラスバルブの形状
SMLの光学特性に合わせて色々なガラスバルブ形状があります。
ワイヤーターミナルの製造工程
1. ステム焼成
ジュメット線にガラスを溶着させ、ステムを作ります。
2. フィラメント継線
ジュメット線の先端にフィラメントを取り付けます。
3. ガラスバルブ挿入~排気
フィラメントを継線したステムをガラスバルブに挿入し、排気機でガラスバルブ内を真空にします。
4. 封止
最後にステムとガラスバルブをバーナーで溶着させ、ワイヤーターミナルが出来上がります。
ベース/口金の種類
ベース/口金とは、SMLの電極部分を覆う土台です。材料はプラスチック及び金属になります。
SMLの特性・性質
タングステンフィラメントを使用した小型真空電球には、一定の設計限界があります。
この設計限界を理解して頂く事で、SMLの特性をより深くご理解頂けます。
■定格電圧、定格電流、明るさ、寿命の関係について
SML特性の基本項目は、①寸法、②電圧、③電流、④明るさ、⑤寿命の5つになります。寸法以外の特性は一定の限界の中で相互に影響を与える関係にあり、この4つの特性のうち3つを指定すれば、他の1つは自動的に決まります。
言い方を変えると、4つの要素の中の1つのみを変えることはできない、という性質があります。
明るさを増したい場合、電圧、電流、寿命を不変のまま明るくすることは不可能であり、残り3つの特性もしくは最低1つは変更が必要となります。
押野電気製作所では、これらの条件を満たすランプをフィラメントから一貫生産しています。
お客様の特別な仕様にも極力対応してまいりますので、まずはお気軽にお問合せください。
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